「東京マラソン2008」エントリーするために払ったお金10,000円。
それ以上のものを物理的にも、気持ちの上でも得ましたね。


2008年2月17日に行われた「東京マラソン2008」を走ってきました。
こんな素人ランナーのBLOGですが、
・これからランニングを始めようとしている人
・来年の東京マラソンに出たくなった人
こういった人の参考になるかもしれない、できるだけ詳細に書いてみます。
まずは昨日の日記です。長文覚悟。
※画像はほとんどが携帯カメラです
当日の流れはこんな感じでした。
7:00開場・手荷物預け開始
8:00スタート地点への整列開始
8:30手荷物預け終了
8:45スタート地点への整列完了
9:10スタート
自宅最寄り駅から新宿までは乗り換えなしで行けます。
朝の7時前後に新宿に着く電車は・・・、1本ありました。
その次の列車だと30分後ぐらいになってしまうけど、それに乗ったとしてもまだ大丈夫だな。
でも早め早めに着くようにしよう。
起床4:30として、前の晩は22:30に就寝。
普段はあっと言う間に寝付く私ですが、さすがに普段どおりには寝付けませんでしたね。
目覚ましで4:30起床、朝食は昨夜のうちに作っておいてもらった大きめおにぎり2個。

webでランナー体験談を見ると、マラソン当日の朝は猛烈に食ってる方が多いですね。
おにぎり2個と餅4個、バナナとか・・・・。会場着いてからもアンパンとかね。
確かに走っている間に“ガス欠”になるのは怖いですが、あまり食べるとおなかが重くなって、走っている間に胃のあたりからこみ上げてくるような感じがいやなんですよね。この辺は人それぞれでしょうが。
なのでおにぎり2個にとどめ、普段は必ず食す味噌汁はやめておきました。
トイレに二回行き、「出せるもんは全て出すぞ、軽量化!」と心で叫びながら用を足します。
最後の最後にもう一回持ち物チェックをして、さて出発、自転車(DAHON SPEED P8)で駅まで向かいます。
いきなり駐輪場で“それっぽい人”に遭遇。きっとあの人も新宿に行くんだろうな・・・。
切符買って改札通ると、私の脇をタイツ+ランスカの女性が追い越していく。
普段だったらあの格好で電車乗れないでしょう?
ホームに降りても電車に乗っても、「私、今日東京を走るんです」って人が一杯いますよ!
私、普段は電車で座らないんですが、立ちっ放しで疲れるのがいやだったので躊躇無く座りました。
新宿駅のホームから駅舎に上がるときもエスカレーター。極力疲れることはしません。

新宿駅新南口から都庁方面に向かう道は、昨年外勤で二日間通ったNSビルへ向かう道と同じ。迷うこともありません。トレーニングウェアにリュック、という人の群れがぞろぞろと都庁方向に向かっていきます。
色々な準備が始まっています。


係員の誘導に沿って階段を下りていきます。「この先はランナーの方以外は入れません」という言葉を聞いて、じゃぁ、そろそろ自分の最後の準備もやろうかな、と。
ゼッケン・計測チップを付け、走る際には不要な上着とウェアの下を脱いでたたんで。
ウェストバッグの中身とポケットに入れておくティッシュやハンカチを確認。この先不要な荷物はランナーに支給されたビニール袋に詰め込んで、手荷物預けの場所に向かいます。

手荷物を預ける前にまずトイレに並ぼうかな。まだ列はそれほど長くなく、3分ほどの待ち時間でした。
ここで更なる軽量化に成功。
快便も役に立つときがあります。
最後にもう一回荷物の確認をして、手荷物預けの場所に行き渡します。
係りの人「ゼッケン、チップ、はい、大丈夫ですね。頑張ってください。」
ありがとう、がんばります。
こういう一言がうれしいよなぁ。
さてと、ちょっと体をほぐそうかな・・・、走ったり歩いたり筋を伸ばしたり屈伸したり。
そうこうしているうちにランナーの整列が始まりましたが、私はまだ行きません。
あんまり早く並んでしまうと“身動きできない状態”が長くなってしまうので。
ここで私はウェストバッグに入れておいたゼリータイプの栄養補給食を出して食べました。
(ちなみに食べたのはウィダーインゼリーではなくて、近所の百均で買ったもの)
これで荷物が一つ減った。ウェストバッグにはもう一個ゼリーが入ってます。
もう一回駄目押しトイレ。
並んだと言ってもやっぱり3分ぐらい。

出発前のトイレには全く不自由しませんでした。
寒さ対策に支給されたこのビニール、助かりました。

スタート地点に移動。


1枚ぐらいスタート前の自分の写真を撮りたいな、と思っていたら見知らぬ人から「すいません、シャッター押していただけますか?」と頼まれる。
「あ、はいはい、その次に私も頼みます」

もうすぐスタートだ。

なんだかジワーっときます。
いよいよ始まるんだ、このためにランニング始めたんだから。
まず車イスがスタート。
私のスタート位置では号砲も聞こえないし紙ふぶきも無いけど、どこからともなく拍手が起こります。
そして、9:10。
フルマラソン・10kmのスタート。
沸き起こる拍手。
でも動けません。
さ~て、スタートまで何分かかるのかな?30分ぐらいか?
ところが案外早く動き出しました。と思ったらまたストップ。
そんなことを繰り返しているうちにだんだん進んできました。ふと見るとあのビニールポンチョが大量に捨ててあるのを発見。
私もそこでポンチョを脱ぎました。
だんだんスタートラインが近づいてきます。



さぁ、いよいよ東京マラソン2008、スタートだ。
スタートラインを超える手前で妻に「いまスタート」とメールしました。
この時間と私が前日に申告?していた通過タイムを頼りに、妻と娘達が私の追っかけ応援をするのです。
そして、スタートラインをまたいだ。
ラインを超える瞬間に時計のストップウォッチをスタートさせる。
もう普段のランニングとは違います。信号ストップで時計を止めることはない。
次に止めるのは42.195km走りきったあとです。
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さて、妻と職場のmugi君にしか言っていなかったのだが、実は自分なりに目標のタイムを立てていた。
・初めてのマラソンで4時間を切る
そのために30kmまでは5.5分/kmで刻んでいき、「マラソンは30kmから」と言われるその30km以降は体と相談しながら6分/kmまで落とそう。これで4時間はなんとか切れる。
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でも、とにかく人が多い。自分のペースなんて作れない。
自分も周りから応援されるとついつい手を振ったり携帯で写真撮ったり。
そして最初の1kmのラップが6:31。
うぎゃぁ、これじゃ絶対4時間切りは無理だ。
やっぱりタイムなんて気にせずに、楽しむことだけ考えようか?
だいたいここで1分余計に食った分、どうやって穴埋めすればいいんだ?
無理だろう?
無理してペース上げて、30km以前に足が悲鳴あげないとも限らないし。
とにかく走りにくいのはしょうがない。
なんとな走りやすいところを探して自分のペースをつかもう。
次の1kmのラップが5:53。まだ遅い。
だんだん走りやすくなってきたけど、それでもちょっと抜きにくい状況があったりすると一時的にペースダウン。
次の1kmのラップが5:38。だんだん上がってきた。
次はkm表示を見落として、2kmで11:03。ほぼ5.5分/kmに近づいた。
0~5kmは29分07秒



その先は文章にするようなネタは無いんだけど。
沿道の切れ目無く続く応援が本当に嬉しい。今思い出してもジワーっときます。
どのへんだっけな、「にしおか~すみこだよ~」を追い越す。
そして皇居。

一度走りに来たいな。
5~10kmの間はだいたい5.5分/km前後。
しかし肝心の10km地点でラップを取り忘れここまでのタイムが不明です。
日比谷の交差点を過ぎたところで妻にメール。(走りながらのメールは大変!)
うちの家族が品川近辺で待ち伏せ応援するはず。
その後何度か電話とメールのやり取りのあと、家族は品川駅から品川折り返しの間で待ち伏せするとのこと。
東京タワー

これはそのまんま東。
肝心なおでこが切れてるから誰かわからない?

私のペースより微妙に遅かったので、しばらく追走したあとパス。
(でも本当は東さん、かなりのランナーですよね)
品川で家族の応援を受けました。
数秒間立ち止まって撮影タイム。(結局撮れていなかったが)
これは妻が撮影したデジカメ画像。

すごいね~、このイベントは。
これが天下の国道15号線ですよ。
10~15kmは5.5分/km以上かかることは無く、いい感じ。
15km地点の通過タイムは取り忘れ。
品川の折り返しを過ぎ、ここから日比谷の交差点まではさっきと同じルートの反対車線。
この間はちょっと単調。でも調子は悪くない。このあたりは撮影もせず淡々と走ります。
自転車だとそれほど感じ無い距離だけど、さすがに時速10kmぐらいで走ると長いわ~。
15~20kmも5.5分/km以上かからず。
20km通過が1時間50分03秒。
ふと気づく「あ、中間地点だ(ハーフマラソンで言えばゴール)」。
タイムを見ると1時間56分でした。
え、うそ、あの苦しんで苦しんで完走した多摩川ハーフのタイムより1分以上早い。
ちょっと感動した。あれから随分成長したもんだ!?
いやいや、きちんと自分のペースで走ることがいかに重要か、ということだろう。
しかし・・、これで半分かよ・・・。
次の家族応援ポイントは銀座です。
銀座に到着した妻から電話がかかってきました。そのとき私はすで銀座四丁目交差点近くのSONYビルの横。家族は三越前にいるけど(私が走る)和光側にはとても渡れないと言う。

じゃぁ、せめて中央車線側を走るよ、と言って電話を切る。
銀座四丁目を左折、天下の銀座・中央通りを、車でも自転車でもなく、自分の足で走る。
これは東京マラソンランナーだけに与えられた特権でしょう。
三越前にいるという家族の姿を探すが・・・・、見つからず。
三越って聞こえたけど、実は松屋銀座だったとか?
しばらくずーっと右側を見て走るがそれでも結局みつからず。
しかし妻から電話あり、私の姿は確かに確認できたとのことでした。
さーて、ここから浅草までちょいと長いぞ。
自転車で走っても長いんだから、時速10km・・・・(以下略)
20~25kmは5:17~5:28で調子よく刻む。
25km通過が2時間17分04秒。
このあたりから既に浅草を折り返してきたランナーの中には歩いている人、立ち止まっている人、屈伸運動をしている人がいる。ふらふらになっている人もいて、思わず「無理するな~」と声をかけてしまった。
さて、良く話題になったバナナだが、私は食べませんでした。
給水もそうなんだけど、どうしてもペースが乱れてしまいます。
ここで私は持っていたブドウ糖キャンディーを一つ。
これが効いたかどうかは????
浅草到着

東京タワー以降画像が無いのは走りに集中していたためですが、浅草は撮らないとねぇ。自転車ブロガーとしては!?
ここまでは全て走りながら撮りましたが、ここだけは立ち止まって撮りましたヨ。
浅草あたりの応援もすごかった。沿道をびっしり埋めた人が「ガンバレー」と応援してくれる。その言葉がランナーの背中をどれほど押してくれるか。
浅草を過ぎたところでまたまた妻と通話。しかし走りながらよくしゃべるね、私は。
また三越のあたりで待っているので、近くなったら電話をくれ、という。
ここでついに「無理!」と返事。これ以上携帯やメールを気にしているとタイムが落ちそうな気がして。
浅草を過ぎたあたりから残りのキロ数が気になり始める。
まだ足は“とりあえず”動いている。しかし先日の福士さんの例もあるように、マラソンは30kmから、だそうだ。私はいままでまとめて30km以上走ったことが無い。
25~30kmはついにキロあたり5:30を超えることが3度。
30km通過が2時間45分04秒。
この時点で4時間を切れるのかどうかわからなかったが、とにかくいけるところまではこのペースをキープしようと思いました。
ガス切れを用心して、一旦立ち止まってウェストバッグからゼリーを出して捕食。
一気には食べず、少しずつ、そして食べるときにはほんの短時間でも立ち止まって。
日本橋の交差点を過ぎて高島屋が見えてきた。
ここで妻に電話。「今、高島屋」
なんかもう頭の中がぼーっとしていたのか?高島屋と三越が近い気がしていたのだが、全然離れているんですよね。
それでも何とか銀座四丁目に近くなり、うまい具合に妻から電話。「もうすぐ三越!」。
こんどこそ妻のデジカメ画像で撮影できました。
ここでやはり数秒立ち止まり。子供から飴をもらい再スタート。

30~35kmになるともはや5:30/kmで走ることが不可能になりました。
35km通過が3時間13分38秒。
このあたりから残りのキロ数と4時間切まで必要な速度(所要時間)を考え始めました。
36kmの通過が3時間19分54秒。そこから残りは約6km。ということはいつものランニングコース1周です。
私はそのコースを33分で走る練習をしてきました。でもこの先ペースは落ちるよな。
うーん、ギリで何とかいけるか?だめか?
色々考えました。
多少無理してでもペースを上げられるなら上げて貯金を作った方が良いのか。
でもそのために最後の最後足が攣る心配はないか?
銀座のあたりから左足腿に気になる痛みが出ていました。
足をかばってペース落とした方が良いのか、このままキープしてよいのか・・・・・・。
結局、「無理はしない けど ペースをキープ」というよくわからん?決断。
35~40kmは6分/km前後です。
ここまできてしまうと色々考えたところでどうしようもないのです。
動かない足は動きません。
そんな後半に案外起伏があるんですよね、このマラソンコースは。
のぼりは無理せずペース落として。
足に負担が来る下りは上り以上に慎重に速度落として。
40kmの表示が見えました。
3時間43分37秒。
残り2.195kmで16分ある。
イケる!
初めてのマラソンで4時間を切れる。
ここまで来たらもう、足が攣ろうが、どっかが痙攣起こそうと、いきますよ。
しかし・・・、足が上がらんよ、悲しいほどに。
これがマラソンなんだ。
「あと1kmだ もうすこしだ がんばれ」
そんな声援が聞こえてきました。
ほんとうに、こういう声援にどれほど力づけられたか。
「終わる もうすぐ終わる 終わっちゃう」
ゴールが近づくにつれ、自然と声が出てしまいました。
私の後ろから苦しそうな声が聞こえてました。振り返ると女性が苦しそうに走っています。
おもわず声かけました。
「あともう少し!」
自分だっていっぱいいっぱいだけど、なんかこう、励ましたくなってしまいました。
そして最後のコーナーを曲がってフィニッシュゲートが見えました。
右手の観覧席ではたくさんの人がランナーに声援を送っています。
自然とランナーのペースが上がります。
私も、もう走れないはずなのにペースが上がりました。
ゲートが近づく。
もうすぐ全てが終わる。
ゲートを通る瞬間、どういうポーズをしようか?ガッツポーズ?
いや、ストップウォッチはフィニッシュの瞬間に止めたいな・・。
最後の最後、そんな迷いをもったまま、片手を上に振り上げてゴール。
終わりました。
3時間56分41秒
公式記録はわかりませんが、これが自分のストップウォッチで計った、スタートラインからフィニッシュゲートまでの時間です。
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